今回のEXPOコンサートは計2.5公演見に行けた。それで気付いたことなんだけど、NEWSのコンサートはもう私が好きなNEWSコンサートじゃなくなってしまった。
母名義で広島公演が初期当選し、私名義で静岡公演が復活当選した。
だけど10月15日が広島公演で、11月19日が静岡公演だったから、8月19日の宮城からすでにEXPOコンサートはスタートしているのに、2ヶ月弱もおあずけ状態になってしまう。そんなの我慢できる訳ないし、確実にネタバレを踏んでしまう。
そう思って、紆余曲折ありつつも8月26日の北海道公演へ行ってきた(EXPOコンサートを見る為に、北海道まで行ってきたよ。 - 秋の日記)。仕事や飛行機の関係で半分しか公演は見られないことが途中でわかったけど、雰囲気さえわかればいいやとそう考えていた。
去年の私はさぁ、音楽アルバムについてたくさん色んなことを考えたり期待したりしすぎた。でもそのせいで、いざコンサートを見に行った時、全然納得がいかなかった。『こんなにも音楽アルバムの曲達も今回のテーマも最高だし、演出も衣装も曲も踊りもコヤシゲマスも素晴らしいのに、なんでこんな仕上がりになったの……？』ってモヤモヤした(音楽コンサート、個人的には『勿体なかったなぁ』って思ってる - 秋の日記)。
だからもう今年は個人的にアレコレ考えたり想像を広げたりするのはやめようって思った。音楽アルバムが良過ぎたことで、自分の中で色々と解釈を広げすぎたし、"きっとこんな感じだろうな！"って自分の解釈を固めてしまった。それで解釈違いが起こった。
音楽 -2nd Movement-の時の熱(NEWS20周年の幕開け - 秋の日記)はもう落ち着いてくれてるし、なるべく何も考えず、出されたものを楽しもう。EXPOアルバムの曲達はやはり最高だし面白いし素晴らしかった。さすがNEWSの音楽チームだな、と拍手喝采だった。
正直歌い直しに関してはクソデカ感情が溢れて思考を停止できないし、何度聞いても『音楽的にはすごく良いのかもしれないけど、手越さんの声がないとやだよぉ……』って頻繁にそうなる。だからそうやって辛くて苦しい思いをするのなら、別に無理して歌い直しを聞く必要はないし、何回か聞いたあとはもうEXPOアルバムの新曲だけを延々ループして楽しんだ。
そんなこんなで『どんなコンサートなんだろう！！』ってドキドキワクワクしながら北海道公演へと入った。
そしたらセトリが、
- エンターテイメント
- A Real Man
- KMK the boys rock you all!
- 夜よ踊れ
- weeeek
- ｢生きろ」
- NEWSニッポン
- フルスイング
- さくらガール
- 希望 〜Yell~ × クローバー(remix)
- Smile Maker
- NEWSTORY
- メモリーズ
だった。
途中で『待て待て待て。……え？これは良くない流れだぞ？？』とは思ってた。最初の3曲以降、EXPOアルバムの新曲や音楽 -2nd Movement-の曲や3人になってからの曲をやってない。3人以前の曲ばかり。
衣装も演出も良いし、希望〜Yell~とクローバーを合わせた曲も(若干、手越さんパートはやっぱ無いのかとガッカリしたけど)面白いと思ったけど、聞きたかったのはその曲達じゃない。
そしてMCに入り、コヤシゲマスでお話しした後メモリーズを歌い、このあと加藤さんのソロ曲があるから加藤さんだけステージ上からハケてコヤマスだけでのMCになった。
これにも『んんんん、なんでぇ……』ってなった。今回のコンサートでメモリーズを聞きたいとは思っていたけど、こんなのってあんまりだよ。
これはあくまでも私の勝手なイメージだけど、メモリーズって澄んだ世界観の曲なのよ。だからMCとMCの合間にちょろっとやってたことにショックを受けた。さっきまでわちゃわちゃしていたコヤシゲマスを見たあとに急にメモリーズが始まるのは気持ちが追い付かないし、メモリーズを歌い終わったあとすぐにコヤマスでわちゃわちゃし始めるから余韻に浸らせてもらえない。
もうこの時点で『これはダメだ……』と思った。時計を見たらそろそろ会場を出なきゃいけない時間になっていたし、加藤さんのソロ曲の音を聞きながらコンサート会場から出た。
私、北海道まで何を見に来たんだろなぁって新千歳空港に向かいながら思った。聞きたかった曲がほとんど聞けず、世界観にも浸れず、モヤモヤした気持ちだけが残った。
でももしかしたら逆に、後半部分に今のNEWSを詰め込んでるのかもしれない。それなら1公演丸々見れず、半分しか見ることができなかった私のせいだ。
とりあえず収まらない気持ちは身内に吐き出した。そしたら「公式が解釈違い」「公式が勝手に言ってるだけ」「ファンとして1番幸せなのは”顔ファン”」と、友なりの気遣いの言葉をくれて、それに笑ったらなんか心がスッと軽くなったし色んなことがどうでもよくなった。私がめんどくさいオタクで、クソデカ感情を抱えすぎなんだよ。
そうやって気持ちの整理をつけたが、今まであんだけ新曲達を延々ループしていたけど、新曲達はしばらく聞けなくなった。聞いたら、『北海道でこの曲達を聞けなかった』って思い出して辛くなるから。ラジオでは新曲達を聞いてたけど、自分からは広島公演までEXPOアルバムを聞けなかった。
でも1回だけ、WALKMANを充電する為に家に持ち帰った時に、何か作業をしようと思って作業用BGMとしてスピーカーを使って100年前からを流した。そしたら辛くなって涙が出てきた。大好きなこの曲を会場で聞けると思ってたのに、聞けなかった。聞きたかった。って感情がワーワーなって涙が止まらなくなった。
そして広島公演へ行き、ようやく1公演を最初から最後まで見ることができた。
後半部分のセトリは、
- 人情心中
- ミカエリビジン
- Different Lives
- 二枚舌を今夜絡ませる
- チラリズム
- 青いベンチ
- 100年前から
- チューインガム
- hanami
- ギフテッド
- JUMP AROUND
- Tick-Tock
- Haqqy
- チャンカパーナ
- 2人/130000000の奇跡
- 恋のABO
- 三銃士
- 渚のお姉サマー
- We are Team NEWS
- U R not alone
- 劇伴
だった。
結局、EXPOアルバムは全曲やってなかった。ストレンジャー/Alienはやってない。あとAlienをやってないことで、沢城さんのナレーションもなかった。
北海道公演から2ヶ月ほど経ってるから割と冷静に見ることができたし、今回最初から最後まで見れたことで『あぁ、なるほど』と思ったのが、「20周年の感謝を伝えるコンサートにしたいと思った」という増田さんの言葉。
それを聞いて『だからこういう風になったのか』と腑に落ちた。ファン投票で選ばれた曲＝歌い直し曲達な訳で、NEWSとしてはファンに愛された曲をコンサートで積極的に歌いたいということなのか。
その気持ちはわかるし、その気持ちはファンとしては嬉しい。だけど、『ならEXPOアルバムに新曲を入れる必要はなかったじゃん。歌い直しだけのアルバムでもよかったよ』って。どっちかなら綺麗だったと思う。
EXPOの世界観を全うするor感謝を伝えるコンサートとして歌い直しをメインに作り上げる、のどっちか1つなら綺麗だったけど、どっちも1つのコンサートでやってることで、作品としては中途半端になってるなと感じた。
そして、どの時点で東京ドーム公演が決定していたのかわかんないけど、EXPOはEXPOの世界観、東京ドームは感謝を伝えるコンサートにすればよかったんじゃないのかな？とも思った。
きっと私ってNEWSのコンサートに対して、人一倍思いが強いんだと思う(だからNEWSコンサートが大好きなんだよ！ - 秋の日記)。
私がNEWSにどっぷりハマったキッカケって、WHITEコンサートなんだよね。それまでのNEWSのコンサートDVDってアイドルのコンサートを見てるなぁ、って思いながら見てた。推しを見たり聞きたい曲を聞いたり、そんな感じ。別にそれは全然悪いことじゃないんだけど、そう思ってた。
でもさぁ、WHITEコンサートって本当に凄かった(好きな3曲はなかなか決まらないけど、好きなNEWSのコンサートDVD3つはすぐに決まった。 - 秋の日記)。見た時こんなに面白いものがこの世の中にあったのか！と衝撃だった。衣装とか演出とか歌とか踊りはもちろん、そのクセ強さに私は激しく惹かれたんだと思う。NEWSはTEAM WHITEというヒーローで、世界を黒く染めようとする敵を倒すという話で、漫画やアニメのような物語でそれがめちゃくちゃ面白かった。コンサートと物語が上手いこと混ざり合ってて、こんな面白いエンターテイメントを初めて見た(WHITEコンサートのパンフレットを読んだ - 秋の日記)。
それからどのNEWSコンサートも本当に本当に面白かった。でも『あれ？』と思ったのが、去年の音楽コンサート。なんであんな風になったのかわからない。セトリに納得がいかないし、今までのクセ強コンサートはいつも没入できたのに、音楽コンサートではできなかった。アルバムもNEWSも相変わらず最高なのに、いつものNEWSコンサートじゃない。
今までと何が違う？手越さんが居ないから？とか色々考えたけど、手越さんが居なくて複雑な思いはあったけどSTORYコンサートはめちゃくちゃ面白かったし楽しかったし世界観に没入できたし最高だった。
ずっとそのことが自分の中でグルグルしてた。だけどEXPOコンサートを見に行ってようやく理解した。やっぱり手越さんなんだよ。
あえて比較するけど、手越さんが1人になってからライブやフェスなどで披露されたセトリでモヤモヤしたことは多分ない。
そりゃNEWSの時の手越さんを見ていたから演出や衣装に物足りなさを感じたり、めんどくさいオタクゆえにアレコレあったりするけど、手越さんのライブに行ったあとは必ず『面白かったし楽しかったし最高だったなぁ』って思いながら帰ってる。きっとそれって手越さんが音楽や歌やファンが好きな人だから。
手越さんってセトリのことを”献立”と言う。聞く人がどうしたら喜んでくれるのか、どういう風に聞いてくれるのかを想像しながら曲の順番を考えてくれてるらしい。それって美味しいご飯を作るのと同じことみたい。食べてくれる人のことを考えて作っている。
自分をどんな風に見せたいとか、こんなことをやりたいとかってあるだろうけど、1番はファンのため。ファンを楽しませることを中心にして、あれこれ考えてくれてる。
だからこそ”ライブを通して何を見せたいのか(何を伝えたいのか)”と見る人のことを考えてライブが作られている。そんな風に、ファンを思って作られてるセトリだから、いつも手越さんのどのライブでもセトリがすごく気持ち良い。
自然と盛り上がっていけたり、その歌の世界観に入り込めたり。手越さんの中で大きな枠(見せたいもの/伝えたいもの)があって、その中で最大限に魅せてくれるライブ作りやパフォーマンスに毎回度肝抜かれる。
手越祐也のライブを何回も見に来てる人にも、手越祐也のライブを初めて見に来る人にも、みんなが楽しめるライブになってて本当にすごいんだよね。だからこそ本人も自信満々に『俺のライブに来てくれたら絶対楽しませられる』って言えるんだと思う。
そんな手越さんを見てるから、NEWSコンサートのセトリにモヤモヤした。
相変わらずNEWSは武器になるような素敵な曲に恵まれてるし、演出もすごいし、モニターに映る映像(カメラアングル)も最高。
何から何まで良いのに、前回のコンサートでも、今回のコンサートでもセトリにすごくモヤモヤした。全然気持ち良くないし世界観に浸れない。
100年前からの次はポップで明るいチューインガムやるのは気持ちが追い付かないし、そういうのがいくつもある。そうやって、しっとりした曲の次に元気な曲が来て、だから気持ちが追いつかないし、盛り上がりたいのに盛り上がれない。あと、一貫したテーマがあるはずなのに中途半端になってるように思える。
STORYまでそんなことなかったのになんでなんだろう、って考えた時やっぱ手越さんの有無なのかもしれないってようやく気付けた。
STORYは4人で作ったものをそのまま3人でやった。ということはSTORYまでは手越さんも一緒にコンサートのセトリを決めていた。
NEWSの時、一体手越さんがどこまでコンサートのセトリを決めていたのかわからないけど、『手越さんのライブのセトリは最高。NEWSのライブのセトリはイマイチ』という現状に、少なからず手越さんが何かしら関わってくれてたんじゃないかと勝手にそう思った。本当のことは何一つわかんないけど。
6人時代までのコンサートDVDも、美しい恋や10周年も好きだけど、WHITEからのコンサートDVDが特に私は大大大大大好きなんだよ。
色んな世界を見せてくれて、心から楽しませてくれて、たくさんの勇気や元気や幸せをもらえて、アイドルのコンサートだけど二次元の世界を体験できて、4人だからこそできる最高で最強なコンサートだったことを今更ながら実感して、それに気付いた時に涙が止まらなくなった。
もう私の好きなNEWSコンサートは、手越さんが欠けてしまったことで無くなっちゃったみたい。悲しいし悔しい。
でもなんか色々とわかったらすごくスッキリしたし、これからの自分のあり方がわかった。これから私は意識改革を始めるよ！！
色々書き連ねてしまったが、加藤さんのソロ曲の演出や歌や表現がドチャクソカッコよくて最高だったし、増田さんが青いベンチ歌ってる間はずっと増田さんをロックオンして『ヒイイイイイイイ。好き！！』って大興奮したし、ファンサマシーンのごとく誰担であろうとファンを落としていく小山さんに畏怖を感じてめちゃくちゃ面白かったし楽しかった。頑張ってたり楽しそうにしたりしてるコヤシゲマスを見るのが好きだし、そんなコヤシゲマスにこっちまでニコニコする。
WHITEでNEWSのコンサートを好きになり、それからNEWSの物語性のあるコンサートが大好きになった。だけど私の好きなNEWSコンサートは手越さんが欠けてしまったことでなくなっちゃったけど、変わらずに今も私は手越さんもNEWSもコヤシゲマスも大好きだし、私の好きなNEWSコンサートはDVDとしてしっかり残ってる。だからそれを見て楽しんでいけばいいや、ってなった。
4人じゃなきゃ満たされないことや叶わないことがあるから、それで頻繁に苦しんだり悲しんだりすることはあるけど、別にそれだけじゃない。
それぞれがそれぞれの道で頑張ってたり新しいものを見せてくれたりすることに私はワクワクドキドキを常にもらっている。
だから過去も愛して今も愛して、それぞれのことも好きだし、これからのことを私は楽しみにしているし期待しまくってる！！
私はNEWSのコンサートが好きすぎて、去年から公式との解釈違いが起こってた。『なんでこうじゃないの！？』って。今まで当たり前だったことがそうじゃなくなってたから理解できなかったんだと思う。
でも手越さんが居ない時点でもう全然違うんだよな。同じじゃない。変わりたく無いと思ってても変わらない物は無いとそう実感したよ。
それなら変わることを受け入れつつ、それを楽しんでいければ良いのよ。好きとか愛してるがあれば良いや、って。
今まで上書き保存して生きてたんだと思う。でもこれはもう違うものだし、同じものは求めないことにした。
別ファイルに保存にして、それぞれのNEWSで保存していき楽しんで行こう。
そしてこれからはNEWSのコンサートを楽しむってよりも、コヤシゲマスにただ会いに行くってことにする。
2018年の12月に手越さんやNEWSに出会えて本当によかった。あの時出会えたことで、私の人生は救われ、楽しく豊かなものになった。出会えてよかったし、好きになれてよかったし、応援しててよかった。
でもそのタイミングはどの時代でもよかったわけじゃない。手越さんが居たから私はNEWSを好きになったし、4人のNEWSや4人で作ったコンサートだったからこそNEWSにハマれた。
たくさんの運命が交差し、NEWSに出会うことができた。
それぞれが何を見せてくれるのかこれからも楽しみにしてるよ！！
