秋の日記

主にNEWS関連になるだろう雑記。

歌って何なんだろう

ずっと、私の中に『歌』というものは存在してこなかった。

私は歌うことが好きじゃない。どちらかと言えば嫌い。音程や音の違いなど、とにかく音について全然わからない。そんな音痴だから、誰かに聞かせてもいいような歌を歌えないし、歌い方がわからないし、歌うこと自体あまり楽しいとは思っていない。

声を出すことでスッキリする感覚は好きだけど、それは歌わなくても喋れば同じ感覚になるし、歌に限る必要はない。

 


最初から私はそうだった。元々音楽に馴染みがない。

身近に何人も習い事でピアノをやっている人がいたけど、私はピアノをやったことがない。学校の選択授業では音楽ではなく、美術を迷わずに選択した。流行りの曲をテレビで耳にしても『この人の声いいな』『好きな感じの曲だな』と思うことはあっても、それほど好きなわけじゃないし、レンタルショップに行った時に覚えていたら借りるぐらい。買う程好きになったものは1つもない。

音楽にとことん縁がなく、私の生活において音楽はあってもなくてもどっちでもいいもの。まぁあれば楽しいよね、って思うぐらい。音楽に対してそんな感じだから、歌に対してはさらに無だった。むしろ音が全然わからないことで、歌を歌うことに対してはマイナスに思っていた。

 

 

でもNEWSやテゴマスを見ていると、なんか『わぁーーーー!!!!』って思う。

楽しそうに歌を歌ったり心を込めて歌を歌ったり、どんな曲でもちゃんと歌いこなす彼らは本当にすごいし、歌に感情が乗っかっている。

だからNEWSやテゴマスの曲を聞いていると、すごくすごく心が揺れ動かされる。曲によって楽しくなったり切なくなったり、感情があっちこっちへ行く。

でもだからこそ思う。何故彼らはこうも歌に対して一生懸命で全力なのか、と。曲とマッチし過ぎてて、彼らに歌が憑依している。

そんな彼らが大好きで、私は幾度となくそのことについて語ってきた。

NEWSの歌について - 秋の日記

その声が好き - 秋の日記

だけどどうしてそこまでできるのか、歌うことが好きじゃない私には根本がわからない。

 


音楽や音がわからない私としては、『歌』ってすごく難しいものだと思っているし、とてもとても未知だとも思っている。

まずそれぞれの歌詞に1つ1つ世界があって、それに着色するようにリズムや音程や抑揚などが加わり、全部が組み合わさることで、自然と歌に個性が出てくる。きっと同じ曲だとしても、歌う人によって、『歌』で見えてくる世界は大きく変わると思う。歌う人の曲への解釈もそうだし、技術面でもそう。

『歌う』って相当難しい。何故プロの人達はそんな難しいことをしているんだろう?歌って何なんだろう?とも思った。

普通の人とプロじゃ、歌への気持ちはきっと違う。普通の人は何も難しいことは考えず、ただ楽しいから歌うんだと思う。でもプロはそんな訳にはいかない。色々考えた上で音楽を作り、歌を歌っている。

そしてその答えの一部をこの前見ていたバラエティ番組で少し知れた気がする。

『失恋ソングは心の浄化』『ファンの思いを歌詞にして、代わりに歌にして私が叫ぶ』と言っていたが、きっとこれなんだなと納得した。

 


音楽って気持ち(思い)の代弁。そしてそれを歌にすることで、共感だけじゃなく、その気持ち自体を浄化している。それってとてつもないことだ。歌を聞くことによって人が救われる。

その話を聞いて、初めて『歌』って寄り添うものだと思った。聞いてる人の気持ちに合わせた歌を届けることで、聞いてる人の気持ちを動かす。ソッと背中を押すことができたり大丈夫だよと共感することができたり、聞く人にたくさんのものを伝えることができる。歌って物凄く尊いものだなと感じた。

そう思った時、『歌』って素晴らしいし、『歌』をもっとたくさん聞きたくなった。

だけどよくよく思い返してみれば、私はテゴマスを通してもう『歌』を好きになっていた(NEWSとテゴマス - 秋の日記)。

好きになっていたのに、本質にはあまり気付けていなかった。でも今回でようやく、『歌』の良さについて気付けた気がする。

 

 

きっと彼らよりも上手い歌を歌う人はたくさんたくさんいると思う。でも私はNEWSやテゴマスの曲が大好きだし、そんな大好きな曲を歌う彼らの歌がめちゃくちゃ大好き。

いつだって歌に真剣で、大事にしてて、これでもかってほど歌に魂を込める。そんな寄り添ってくれる良い歌を歌う彼らに、何度だって私は心を揺れ動かされている。

……だから生なんだな。良い歌を歌う彼らの生でしか聞けない歌がある。生で聞くことで、CDとは違うものがあり、その時の心情で歌が変わる。さらにさらに聞いてる人の感情を揺れ動かす。

そういうことだったのか。

 

 

 

だけど逆に歌う側ってどういう気持ちなんだろうとも思った。

どういう心持ちで歌を歌っているんだろうか。聞いてる側は歌を聞くことで浄化されるけど、歌う側は背負い過ぎて辛くなることとかないのかな?

楽しい曲ならいいけど、悲しい曲や苦しい曲を憑依させてる時、制御できずに感情が高ぶっちゃうこととかないのかな?……いや、高ぶってるか。

 

 


いつか、『何故歌うのか?』『歌とは?』という答えを知りたい。