秋の日記

主にNEWS関連になるだろう雑記。

服が好きって今まではよくわからなかった

積読していた雑誌を読み始めた。

お目当ては主にNEWSちゃん達関連の記事だけだからそれだけを読めばいいんだけど、『まぁせっかく買ったんなら』と思い、他のページもパラパラと読んでいる。

今、増田さんが表紙の装苑を読んでいた。もう既に増田さんのページはしっかりと読んでいる(装苑!!!! - 秋の日記)が、上記の通り、他のページも軽く読んでいたら、『なんかこれめちゃくちゃ面白いなぁ』と引き込まれていった。

 

今回の号では服飾系の学校が紹介されていた。いつもパラパラァという感じでちゃんと読み込んでいないからわからないが、これは毎回載っているやつなのかそれとも今回限りなのか、どちらにせよ読んでいてすごく面白かった。

そしてそれよりも前のページに第95回装苑賞について掲載されていたが、独創的なデザインの数々で、どれも目を惹くものばかりだった。ただ、どれもすごいなぁとは思うけど、その良さについては私にはわからない。これに限らず常に装苑を読んでいる時の私は『??私にはわからない世界だ……』『これは一体何なんだ?』という感想を抱く。ファッションや芸術について詳しくない私にはどれもこれも未知すぎる。

でも見てて面白いとは思う。人それぞれ個性があって、見せたいものがあって、色んな発想から生まれてくるものがあるんだなぁ、と。

装苑賞の受賞者やファイナリストを見る限り、ほとんどが服飾系の学校に通っている人or通っていた人だと思う。そこで洋服の基礎を学び、それからそれぞれが目指す道に進んでいることがうかがえた。

服飾系の学校紹介で、その学校の卒業生が自分のことについてやその学校についての話をしていたが、「元々洋服が好きで」と言っている人が何人もいて、当たり前のことなのに私は少し驚いてしまった。そうか、服が好きなのか。

私は服を着て生活するのは当たり前のことだと思っているから、服を好きだとかそういうこと自体考えたことがなかったかもしれない。着飾ることを武装のように思っているところはあるが、それぐらいで、生地やブランドなどにこだわっていないし、そういったことは一切わからない。確かに素敵な服を着るとテンションは上がるけれど、果たしてその服が自分に似合っているかどうかは疑問。状況や会う相手によっては格好を考える時もあるが、基本的には『他がどう思おうが私が良ければそれでいい』みたいに思っている。

だから服をよく知らない私にとって、服が好きっていうのはよくわからないことで未知の次元。

それゆえに、装苑の雑誌の中にあるどの話もどの事柄もめちゃくちゃ面白いと思った。わからなすぎて面白い。面白すぎる。『洋服が好き』という原動力でこんなにも人はガムシャラに頑張れて、しかも自分にしかない自由な発想を生み出していくことができるのか。凄い。

よくネットとかで見るファッションショーの写真は不思議な服や不思議な着こなしで『何じゃこりゃ?』という思いは正直あった。でも服飾系の学校の卒業生が『この世にまだないものを作っている』と言っていたことで、私の中で全てがしっくりきた。そうか、そういうことだったのか。彼らは0→1の人間なんだ。そりゃそもそも服のことを知らない私にはわかるわけがない。基礎を知らなきゃそれを理解することは難しい。きっと彼らがしていることはとてもとても凄いことなんだろうが、何も知らない私にはその良さを気付くことができない。残念すぎる。

 

上手く言葉が纏まらないんだが、装苑の雑誌の中に入っていたことはどれもこれも今まで自分にはなかった発想や視点ばかりで夢中になった。

『衣装を作る上でずっと考えているのは、ファンの方は予算や納期などを知ることがないし、出来上がった衣装が着用する方に似合っていて、より素敵に見えるかどうかでしかないということ』は、私達視点ではなかなか知ることができない話だった。確かにそういうことはデザイナーやスタイリスト側でしか考えないだろう。

『衣装の仕事は、決して華やかなものではありません』『みんな本当に服が好きで、着てくださる方のことが好きじゃないとできないことです』とそう話していた通り、過酷な中でもより良いものを最高のものを目指して作り上げている。

『今の学生に伝えたいことがあるとしたら、考える前にやってみろ!ということ。行動に起こすことで自分の可能性にも気付けるし、幅が広げられます』って、希望に満ち溢れたどこまでもまっすぐで自由な未来。

他にもドラマや映画やMVなどをスタイリストが色んな思いを込めて手がけた衣装についてもとても面白かった。スタイリストやデザイナーが考えた衣装によって作品がより良くなっているのは間違いない。

 

 

 

装苑を読み込んだ結果、服というものに興味が湧いたのと同時に、増田さんってすげぇな、って思った。増田さんも服飾系に携わる人達と同じように、洋服が好きな人だ。アイドルではあるが、この上なく洋服を愛している。それはもう傍から見ると異様な程の愛。服への熱量がとてもすごい。

でもだからこその増田さんの数々に、もう私は何も言えない。マジですごい。こんな人なかなか居ないって。

自分で作った服を自分で着て自分がモデルになるって何から何まで自分でやりこなしてて最強すぎる。凄すぎて怖い。ずっと増田さんが作る衣装はすごいとは思っていた(増田さんの作る衣装 - 秋の日記)けど、装苑を読み込んだあとだと『この人達と同じ熱量を持ち、なおかつ表現者として表舞台に立って活動している』ということが桁外れすぎて思考が停止した。

 

 

 

『服といえば増田貴久』って、本当もうそんな感じだな。今確実に、増田さんを通して私は服を好きになっている。