秋の日記

主にNEWS関連になるだろう雑記。

あまりにもNEWSのROTは完成度が高い

アマプラに『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』があることを知り、アイドルの色々が少しでもわかればいいなぁと思って見始めた。

デビュー組やJr.の裏側、そしてコンサートの裏方さんのアレコレを見ることができたのはとても面白く、『すげぇな』『ありがたい』と新しい発見や良い学びになった。

そして他のROTを見たことで、NEWSのROTの完成度の高さに私は驚いた。

 


NEWSのROTは何を見せたいのかハッキリとわかる作りになっていた。

NEWSが今回ドキュメンタリーを通して見せたいものは『NEWSのコンサート』。

「NEWS DOME TOUR 2018-2019 EPCOTIA -ENCORE-」を追いかけていくことで、NEWSがどうやってコンサート作りをしているかを主軸でお届けし、それにプラスしてそれぞれの個をサイドストーリーのように見せていく作りになっていた。


衣装を担当する増田貴久。EPCOTIAの登場衣装やWhiteのソロ衣装など、実際のNEWSコンサート映像が流れた。ここで実際の映像が流れることで『こういうのを増田貴久は作っています』というのを見せている。そして、『そもそも増田貴久は服が好きで、好きが高じてファッション誌の連載を持ち、自身が作ったコンサート衣装も雑誌に乗せてもらって評価されている』というのも紹介してくれた。

EPCOTIAに登場する宇宙人や歌詞のフォントなど細かい演出を担当する加藤シゲアキ。EPCOTIAでの宇宙人の映像が流れ、増田さんの時と同じように『これを加藤シゲアキがやってます』と見せてくれた。そしてENCOREでも宇宙人が登場するので、それを録音する加藤さんのカットも入っていた。小説家や俳優として活躍している個の部分もちゃんと入れてくれていた。

NEWSのMCを担当する小山慶一郎。WhiteとNEVERLANDの映像が流れ、『NEWSのMCはこんな感じです』と。MCでの苦労ももちろんあるが、それを1人で語るのではなく、V6の井ノ原さんとの対談の中で語っていく。そして対談相手である井ノ原さんの最近のエピソードを引き出し、最終的に井ノ原さんを立てるのも完璧だった。

NEWSの歌や音を担当する手越祐也。個の部分ではサッカーを入れ、NEWSの”歌って踊って”についてを語る。全体を通してNEWSの曲をたくさん流してくれているし、手越さんが歌っているカットも多い。コンサート会場ではスタッフに何かを尋ねている手越さんの映像も使われていた。

そしてコンサート本番。会場に訪れるファンやコンサートが始まって宇宙船が飛び立つのを見るファンなど、ファンの瞬間瞬間の表情がしっかりと映されている。増田さんがこの日のために手掛けた衣装だとちゃんとわかるようになっている映像とナレーション。そして同じく加藤さんがこだわったフォントもちゃんとわかるように紹介してくれている。今回のテーマ曲?でもある生きろにフィーチャーしながらコンサートが終了。それぞれのコンサートに対する感想や仲間との絆などが見え、最後にバックで流れていた生きろに合わせてナレーションが終わり、『(NEWSとして)生きていく』。

 


あまりにもNEWSのROTは完成度が高い!!!!!!すげぇ!!なんだこれは!!

主軸がしっかりしているし、話の道のりが綺麗だし、映像資料が豊富だし、余計なものがない。

地上波で放送されていた時も綺麗だったが、アマプラはさらに編集されており、加藤さんが黒木さんに褒められているカットや小山さんの生きろを背負えるかというカットなどが無くなっていた。だからより『NEWSのコンサート』というものが際立っていた。

他のROTを見ると同じ映像の使い回しをしたり時系列が行ったり来たりしていた。あとは入所時のメンバーの写真が出てきて当時のことを少し語るのがお決まりだった。

でもNEWSはとてつもなく質が良いし完成度が高かった。そもそも他のROTは4週やっている中、NEWSは3週しか放送されなかった。詳しいことは私にはわからないが、こんなところまでNEWSの作品性の素晴らしさに感動するとは思わなかった。やはりNEWSは信頼できる。

 

 


そして他のROTをいくつか見たことで実感したが、コンサートを行う上でNEWSはバランスが良過ぎる。

これは私がNEWSファンでNEWSに対しての知識があることでわかることなのかもしれないが、NEWSは作り手側のシゲマスと受け手側のコヤテゴになっている。演出に関して突き進む人間と引く人間がいることでぶつからずにいる。

例えばコンサートに対して「こうしたい」「ああしたい」とメンバーそれぞれが言うことで、アイデアが纏まらなかったりぶつかり合ったりする可能性がある。でもNEWSは増田さんをNEWSコンサートの演出の要に置き、細かい演出(宇宙人の設定や歌詞のフォントなど)を加藤さんが担当し、NEWSコンサートの世界観を作り出している。でもそれだけだとあまりにもクセ強で突き進み過ぎてしまうことがあるかもしれないが、そういう時は演出に関しては引いていたコヤテゴが「それだとこうだよ」と受け手側(ファン側)の視点になった意見を出すことで綺麗に纏っているんだと思う。

実際にそういう話を過去に小山さん自身が言っているし、WHITEコンサートのパンフレットを読んだ - 秋の日記でも私は書いたが、手越さんもWHITEコンサートのパンフレットの中で

今回のコンサートをやるにあたって、最初に打ち合わせをしてたときにまず俺が言ったのは、アルバム『White』とどこまで連動させるかってこと。確かに今回のコンサートはアルバムと大きくつながったものではあるけど、あまりに連動させすぎて、例えば『MR.WHITE』のショートフィルムを見ていない人や、NEWSのことをあまり知らないまま友達に連れて来られたって人が楽しめないようなステージになってしまっちゃダメでしょ。それはすごくナンセンス。

ライブはライブとしてちゃんと成立させたかったというか、誰が見ても楽しめるものにしたいという思いは最初から強かった。

と言っている。そうやって演出面に関して良いバランスが取れている。

そしてコンサートの基盤をシゲマスが作ったあとは手越さんがリハや歌や音の部分を担当し、小山さんが本番で会場を盛り上げたりファンとメンバーを繋げたりするMCの部分をやっている。そうやって1つのコンサートを作り上げる中でのそれぞれの役割分担がハッキリしているし、演出に関して細かいところまで熱意を見せるシゲマスとそれを最大限に活かす環境を整えるコヤテゴ、そしてたくさんのスタッフさんのおかげで最高のコンサートができている。

だからNEWSコンサートは最高なんだよ!!!!と私は大声で叫びたい。

他のROTを見たことでグループそれぞれのコンサートの作り方ややり方や見せ方があるんだとわかったが、その上で私は一貫性や物語性があるNEWSコンサートが好きだし、そんなコンサートを作り上げられるNEWSのバランスの良さや能力値の高さを大いに自慢したい。

 

正直な話、このドキュメンタリーを通してNEWSをどんな見せ方にだってできた。

『メンバーが抜けていく中、それでも続けていくNEWS』『活動自粛を経て生まれた仲間との絆』『曲というNEWSの武器』『個の活動』などなど。どれを見せたとしても、ドキュメンタリーとして面白くなる。

でもNEWSが見せたかったものは『NEWSのコンサート』だったし、なるべく他の要素は削り、1番見せたかったものを見せた。きっとNEWSの活動において、コンサートが1番芯になるもので、大切にしていて力を入れていること。彼らはコンサートを通してファンに最高のエンターテイメントを届けようとしている。だからこそ、彼らのコンサートを見ているファンの表情カットがいくつも入っていることが私は嬉しかった。ファン込みで『NEWSのコンサート』はできている。

あと、インタビュアーとフラットに接しているNEWSちゃん達が可愛かった。他のROTを見ていると、インタビュアーと会話したりインタビュアーの声が入ったりはあまりしていなかった。でもNEWSのはインタビュアーとのやり取りが少し多いような気がして、なんかそれが微笑ましかったし可愛かった。

 

 

 

変に良くなってる印象はなかったし、何から何までとても良いドキュメンタリーだった。