前回(私の話 - 秋の日記)同様、今回もNEWS要素が薄い、私の個人的な話。
まずは思い出話から語りたいのだが、私は学生時代、写真部に入っていた。
でも写真部に所属していたものの、知識は全くないし、今はスマホでしか写真を撮らないから、もうちゃんとしたカメラも持っていない。
そしてこの旅の中でハッキリと気付かされたが、私はカメラにも写真にも興味がない。ただ、『この景色を形に残したい』が私のすべてだった。
私の目から見る世界はいつだって美しくて壮大で尊くて、そんな私が見た景色をそのまま写真に収め、見返した時に自分で楽しむのはもちろん、その景色を見た誰かにも少しでも私が見た景色が伝わったり『良いなぁ』と思ってくれたりしてくれればいいなと思っている。
だから私はカメラが好きな訳でも写真が好きな訳でもなく、『私の目から見た景色(やその時に感じたこと)を残したい』と思い、加工によって私が見た景色よりもマイナス過ぎたりプラス過ぎたりさせたくない。
『なるほどー。だから私は写真部ではあったが、それが趣味にならなかったのか』と納得した。
あと、あまりにも景色を撮ることに夢中になってしまい、レンズ越しでしか景色を楽しめなくなるのも嫌だった。いつだって自分自身が楽しむことが中心になっていないと意味がない。
ということで、『日本に生まれ日本で育ち日本に住んでいるからには、死ぬまでに行ったことない都道府県をゼロにしたい』『全国制覇をしたい』という、死ぬまでに叶えたかった夢を叶えてきた。
5年以内に叶えようと掲げていた夢だったが、タイミングが来たようで、今回その夢を叶えることができた。
でも急遽アレコレ決まったから、大雑把に『こんな感じで旅ができたらいいなー』ぐらいで細かいことは全然決めていなかった。
だけど、雪が降る前に旅を終わらせたい!!という確固たる思いだけはあった。あまり降り積もった雪を見る機会がないから、白銀の世界というものに憧れがあるし、それを見たいとも思っているけど、私は全くと言っていいほど雪道の運転に慣れていない。そんな中で車を運転するのは自殺行為でしかないから、絶対にそれだけは避けたかった。
元々決めていた予定や増田さんのミュージカルがあったから、旅は3部制にした。1回目は東北/2回目は近畿・中国/3回目は九州。1番雪の心配がある東北にまず行って、それから徐々に南へと降りていく。
結果を先に言うが、雪はなんとかなった。でも『これはやばいかも……』とは1回なった。鳥取の大山付近に行った時、その前日に結構雪が降ったようで、道路脇に雪が積もっていた。道を進むにつれてどんどん積もっている雪の量が多くなっていくから引き返そうかどうしようか悩みながらも進んだが、なんとかなった。道路脇に雪は積もっているが、道には雪がなかったし、晴れていたから道が凍ってることもなかった。あとは福岡から神奈川へは最後、カーフェリーで帰ってきたが、最終日の福岡がめちゃくちゃ寒くて『寒いなー』と思っていたら、夜ぐらいから小粒だけど雪が降ってきた。『雪降ってきたのが最後の最後で本当によかった』とホッとした。
私は自分を曇り女だと思っているが、全体を通して天気が良く、天候に恵まれた旅になった。ありがたい。本当に本当によかった。
神社仏閣めぐりが好きなわけじゃないんだけど、ネットで各地のオススメスポットを調べると、高確率で神社が出てくることが多いから、結果的に何箇所も神社に行ってきた。でも旅の終わりぐらいにふと、各地の神にお願いしまくって『またお願いしに来たの?』と呆れられてないかな、と想像して笑ってしまった。でもお願いした甲斐あって、とっても良い旅になったわ。
思い返してみると大体車中泊ばかりだったな。もちろん旅館やビジネスホテルに泊まることもあったけど、割合でいうと車中泊の方が多かった。でもキャンプ場で車中泊した時、標高が高かったから、星がたくさん見えたのはとっても感動した。面白かったし楽しかった。
結局、ほとんど1人旅をした。
それを良かったなと思うこともあれば、寂しかったなと思うこともあった。
景色や食べ物などを誰かと一緒に楽しむことができたら、それだけですっごく嬉しいし楽しい。私は思い出の共有を宝だと思っていて、それって唯一無二。
でも本当に自分の好きなことだけしかしていなかったから、1人だって楽しいし、むしろこんな強行軍、私1人だからこそ実行できた。もし誰かと一緒だったなら、こんな私ペースで物事を進めることはできなかったと思う。
だから何事も表裏一体だ。そしてこの経験は決して無駄にならない。今回の旅を通して色んな物に触れることができたし感じることができた。この旅の中で『世界はこんなにも美しい』と、何度そう思ったかわからない。
人工的な物や自然な物など、私が知らないだけで、日本にはこんなにも素晴らしいものがいっぱいいっぱいあった。
それに今回私は秋〜初冬の間に旅をしてきたから、その間でしか各地を見れていないが、必ず各地に1番良く見える時期、ベストタイミングがあって、そのタイミングで見ることができたらさらにさらに美しいんだろうなと胸が躍った。そして、各地の名産のものを旬の時に食べることができたら尚更最高でしょ。
だいぶ強行軍で、本当は他にも色々行きたかったところや食べたかったものがあったけど、全然出来なかった。でもそうなるってわかっていたし、今回は大雑把に回るぐらいでいいと思っていた。だってまた行けばいいだけだから。まだまだ人生長いし、これからもタイミングはいくらだってある。だから次はベストタイミングで名所や名産を堪能したい。
必ず、タイミングが来て次に各地へ行く時が来る。だからその時はのんびりゆったり丁寧に、そして1人じゃなくて誰かと一緒に回れたなら、それはそれで違う景色や違う思いを感じることが出来て楽しいと思う。
今からその時を迎えるのが楽しみだよ。
あとNEWS脳なので、旅の間、NEWSのプロデューサーさんが言っていた『4部作で伝えたかったメッセージは "体験こそが価値観を変える"』を思い出した。
実際に自分が旅をして感じた景色や情感は、何にも代えがたいこと。
確かに。経験や体験は私の力になってくれているよ。
とりあえずやりたいことがやれて大満足だけど、やりたいことをやったことで、また新たにやりたいことが出てきた。
だから多分やりたいことって尽きることがないし、日本だけじゃなく、海外だって行ってみたいな。
さて、この先のこと全然考えてないし、しばらくニートだわ。何しよう。