秋の日記

主にNEWS関連になるだろう雑記。

ゼロ一攫千金ゲームについて語ってみた

※原作を一切見てない、ドラマオンリー視聴の独断と偏見の語り。ほぼ私の妄想です。事実とは異なります

 

 

宇海零の人間性

宇海零(以下ゼロ)は底無しのお人好しで、天才すぎた。完璧すぎるゼロに対して、それぞれ様々な感情を抱いたと思う。

ドラマの中で顕著だったのは尊敬と嫉妬。

尊敬→ヒロシ・スナオ・チカラ・さくら

嫉妬→カズヤ・小太郎・ミツル

これは自尊心の違いなのではないか?

ヒロシ・スナオ・チカラ・さくらは自分のことを世間よりも下の人間だと認識している。『生きてたって……』と自殺を試みようとしていたり、頭が悪く表の世界では働けないから裏の世界で働いていた。そんな彼らは純粋に自分よりも上の人間であり、下の人間にも優しいゼロを尊敬していた。彼らの何よりもすごいところが、卑屈になっていないところ。世の中よりも下の人間だと認識しながらも、ゼロと出会ったことで前を向いて生きている。ゼロの人間性に感化されたのと、元々彼らが優しい性格だったからだろう。

逆にカズヤ・小太郎・ミツルは自分に自信があった。カズヤはゼロに出会うまで常に1位だった。小太郎は自分の考え(問題)に自信があった。ミツルは自分が撮った写真がコンクールで受賞したと思っていた。自分は世間よりも上の人間だと、才能がある人間だと認識し、自信があったのに、それをゼロによって粉々にされた。

ゼロは底無しのお人好しで、天才すぎた。彼に悪気は一切無い。むしろ小太郎以外は友だと思い、純粋に尊敬し応援していた。だけどそれが裏目に出てしまった。ゼロは他人思いの優しい人間だと思う。だけど人の気持ちを汲み取ることが出来ない人間だった。

ある意味ゼロは誰よりも可哀想な人間なんじゃないかと思う。ゼロは天才すぎるが故に、きっと挫折を知らない。『この人には勝てない』という、自分より上の人間に出会ったことがないんだと思う。だから切磋琢磨できるようなライバルはおらず、常に自分とだけ戦っている。もしかしたら最後まで、何故カズヤが自分を殺そうとしていたのかわかってなかったのかもしれない。そう思うと、ゼロは自分の行動で人がどう思うかを考えられない自己中野郎だった。

人としてどうかと思うが、だけど底無しのお人好しで天才だけど自己中なのが宇海零だし、宇海零の良いところで、可愛いところだとも思う。それに欠けてる人間の方が人間味があって面白いし、全てを引っくるめて私はゼロという人間を好きにならざるを得ない。

最初、塾の先生で頭が良くて才能に溢れてて、なんて加藤さんにピッタリな役なんだろうって思っていたけれど、知れば知るほどゼロと加藤さんは真反対だなと感じた。宇海零を通して、加藤さんは何を思い、何を感じたのかとても気になった。

 

 

山口カズヤの葛藤

山口カズヤ単体はとてもとても優れた人間だった。今まで何に関しても1位であり続けたが、高校に入り突如自分より上の人間が現れた。最初はライバルのように思っていたと思う。『俺よりも優れた人間がいるなんて!だけど俺だって負けないからな!』と。

だけど高校の3年間という月日で、山口カズヤのプライドはズタズタにされた。勉強も運動も性格も、何をやってもゼロには勝てない。

きっとゼロが少しでも性格が悪かったり、人の気持ちがわかる人間だったなら、また違ったのかもしれない。なんとなくの私の想像でしかないけど、常に2位のカズヤに悪気もなくゼロは『カズヤはすごいよ』って言っていたと思う。カズヤにしてみれば、『1位のお前にそんなこと言われたくない!バカにするな!』と。だけど友達という関係上『そんなことないよ。次こそは勝つからな!』って明るく振舞ってたんじゃないかな?

ゼロの人間性を考えると、ゼロは常に謙遜し、周りを褒めていたと思う。だけど周りからしてみればそれはとても屈辱的なこと。負けるたびに胸にモヤモヤが溜まっていき、それを吐き出せず、ずっとカズヤは嫉妬心を飲み込んでいた。

カズヤはゼロに悪気はなく、お人好しだとわかっていたから懸命に、自分の嫉妬心をひた隠しにしていた。周りにもゼロにも自分の嫉妬心を察されないように過ごし、頑張って頑張ってゼロを越えようとした。だけど最後の最後までゼロに勝つことができず、リレー(水泳)のアンカーまで譲られた。リレー(水泳)で1位になれれば、今までのゼロへの嫉妬心が少しだけでも晴れたかもしれない。だけど1位を逃した。『ゼロだったら……』『カズヤには才能がない』と周りからは陰口を叩かれたと思う。そして本人は『俺の本当の実力はこんなもんじゃない。そもそも俺は悪くない。俺以外がクソだったから1位を逃したんだ』とそこで溜まりに溜まったモヤモヤ(嫉妬心)が爆発し、自尊心が崩壊。ゼロの優しさが山口カズヤという人間を壊した。

きっとゼロにも色々考えがあっただろうし、もしかしたらカズヤの葛藤に薄々気付いていたかもしれないし、気付いてなかったかもしれない。どっちにしろ、ゼロの考えは良い方向にはいかなかった。ゼロとカズヤは美しい友情で終わることができなかった。

そして数年後、ドリームキングダムで彼らは再会した。QUARTER JAMPにカズヤは自ら立候補していたが、カズヤはゼロを殺そうと思ってなかったと思う。いや、殺せないと思っていたと思う。きっとカズヤは心の何処かで『ゼロならきっと見破るだろうな』と考えていたかもしれない。カズヤは高校3年間の月日で嫉妬と同時に、ゼロの才能を誰よりも認めていた。

案の定アウトゾーンであることを見破られてしまった。そしてカズヤは「俺は、お前を殺すためにこのゲームに参加した。最低な奴なんだ」と言って、ゼロに自分を罵ってもらおうとした。高校の時に懸命にしまい込んでいた感情を数年越しにやっと出し、高校の時の自分も含め、ゼロとの関係を一掃したかった。

だけどゼロは「お前は最低な奴じゃない。また、ここからやり直せる」と。『あの頃からお前は変わってない!バカにしやがって』という気持ちと同時に、『今も昔もやっぱりお前はお人好しだな』って、カズヤは思ったのかもしれない。

やっと全てを出し切ったことで、山口カズヤの中にあった葛藤が霧消され、これからは『天才ぶりっ子』から山口カズヤとしてゼロ(最初)から生きていけるんじゃないかなと思う。

 

 

城山小太郎と手越さんの類似点

クリスマスゼロの中で、小池栄子さんが『私の思う手越君なのよ小太郎って』『派手に振舞っているけどすごく繊細な子』と言ってて、やっぱり周りから見ても小太郎と手越さんって似てるんだなと思った。

今まで手越さんが出てるドラマや映画を見たことがないからそう思うだけかもしれないけど、小太郎を演じている感があまりなかった。そのままの手越さん感が前面にあった。

一番似ていると思ったのは、全力で楽しんでいるところ。清々しいぐらい2人ともハッチャケていて、見ていてとても楽しい。そして身振り手振り発言がまんま手越さんだった。可愛かった。演じているのが手越さんだからってのが大きいけれど、小太郎は常に表情がコロコロと変わっていた。喋っていない時や画面の奥の方で小さく映っている時も常に表情豊か、感情豊かだった。私はいつの間にか城山小太郎としてではなく、手越祐也として見ていた。

そして城山小太郎が手越祐也になったからこそ、ゼロと絡みがテゴシゲに思えて仕方がなかった。常に敬語で人の名前に『〜さん』と付けるゼロが、小太郎との会話の中で「俺お前嫌い!」「あの金髪…。」「小太郎」って!って!テゴシゲだった。大好き。大好き。

他にもチャラけているけれど本心や本当のことしか言っていない。それも似ているなと思った。あと小太郎は人が大好きなんだと思う。学生時代イジメられていたら、きっと人の事が嫌いになりそうだけど、小太郎は友達レンタルのヘビーユーザーで、しかも自分で友達レンタルの会社を起業した。人が大好きで、人の為になることをしたかったんじゃないかと思う。自分が寂しい人間だったから、少しでも寂しい人間を減らしたかった。

そんな人が大好きな小太郎は、最後アンカーでゼロ達の頭が砕けるその瞬間を見たくなく、目を塞いでいた。極悪非道になりきれないところがとてもとても可愛く、そして愛おしかった。

小太郎も手越さんも共に優しい心を持った人間で、人が大好きなんだなとすごく伝わってきた。やっぱり2人はとても似ている。違うのは、小太郎には仲間が居なかったけれど、手越さんにはNEWSという仲間がいて、NEWSを応援してくれているファンがいる。似ている2人だけど、そこだけは全然違う。

だけど今回のことを機に、小太郎にはゼロや他の人など、たくさんの仲間が出来ればいいなと思う。私は手越さんに常に笑顔でいてほしいと思っているが、小太郎にもこれからは常に笑顔でいてほしいなと願う。

 

 

後藤ミツルのヒロイン力

私はゼロ一攫千金ゲームより先に、クリスマスゼロを先に見ていた。だから本編でのミツルの立ち位置にビックリした。あんだけスピンオフ前編でゼロへの憎みMAXだったのに、再開時、憎むどころか『あの時はごめん』みたいな感じで至極驚いた。いやいやまぁ完全にゼロは悪くないからミツルは冷静になれたんだなとは思うけど、マジか!マジか!と。

てっきりカズヤみたいに憎しみが持続しており、ミツルも死のゲームに参加するのかと思っていたから拍子抜けした。なかなかその事実を信じられなくて、いつ本当の感情出す?裏の顔出てくるよね?と疑っていたら、まーじでただの良い奴だった。

むしろ車イスで動けないから人質にされていてヒロインかと思った。ってか完全にヒロインだった。

始終ミツルってば不安そうな子犬みたいなお顔しているから可愛くて可愛くて……そりゃお姉ちゃん弟溺愛するわ。めっちゃ可愛いわ。なんとしてでもこの可愛い弟を傷付けたゼロをギャフンと言わせてやろうってなるわ。お淑やかで可愛くて良い子で、ゼロに優しい言葉や勇気付けてくれる言葉をかけてくれる。ヒロイン以上にヒロイン。ヒロイン力が高い。

あと、ゼロが負けたって連絡がSP?にきた瞬間ゼロがミツルを助けにきたのも早過ぎてビックリした。ヒーローとヒロインの関係だった。

正直本編で全然ミツル喋ってなかったなと思ったけど、その分ヒロインとしての存在感がバッチリで、あっ、ミツルってヒロインポジなんだなと納得した。

 

 

 

とても考えるの楽しかったし、語る(書く)のも楽しかった。ただ我ながら主観がすごい 笑

もう一度書いておきますね。ほぼ私の妄想です。事実とは異なります。