秋の日記

主にNEWS関連になるだろう雑記。

小山さんと加藤さんのソロ曲の話

今回のWORLDISTAのそれぞれのソロ曲が本当に私は大好きで、特にその中でも小山ソロである『Going that way』と、加藤ソロである『世界』が私に多大な衝撃を与えたので、この感情を余すことなく残しておきたい。

 

 

Going that way

正直WORLDISTAのアルバムでGoing that wayを聞いた時、『イマイチわからん』というのが私の感想だった。

聞きなれない音、知らない単語、想像しにくい世界。これは何なんだ?と小首を傾げた。何度聞き込んでも理解ができず、曲から漂うパーリーピーポー感に慄いた。全くと言っていいほど、小山さんがコンサートでこれをどんな風に歌うのか想像がつかない。

いざ、コンサートでGoing that wayを聞いた時、私は度肝抜かれた。自分で自分の顔を見られないから本当はどんな顔をしていたかわからないが、私の想像上では、驚いて口をポカンと開きながら見ていたと思う。ビックリした。本当にビックリした。

こんなにも最初から最後までカッコ良くて楽しい曲があるんだなとビックリし、そして興奮した。

聞きなれない音?知らない単語?想像しにくい世界?これが何なのかわからない?全てが吹っ飛んだ。音楽知識も何も無い私が必死にどういう曲なのか意味を理解しようとしていたことがバカだった。そんなの考えなくてもいい。ただただ楽しむ。それが全てだった。

Going that wayのイントロで小山さんが真ん中のステージに向かって歩いてやってきた。センターステージに到着し、ヘッドマイクを使っているため、バックダンサーのJr.と共に身体全体を使い、歌って踊っていた。

それだけでも『すごい!カッコいい!!』と思っていたのだが、私の左隣の人が小山担だったのか、小山さんのソロ曲中ずっと一緒に踊っていた。その人がすごく楽しそうに踊るし、振付自体もバワリーポーズで手を振る単純な動きで覚えやすく、『みんなで楽しめる一体型の曲だ!!!』と一気に私は楽しくなった。

今まで使ったことがないから使い方があっているのかわからないけど、Going that wayはバイブスが高く、私のバイブスが上がった。

耳だけで聞いていた時は自分の中には無い音楽で良さがわからなかったが、コンサートで小山さんが歌って踊っていたことで、曲の魅力が最大限に発揮されていた。本当に本当に楽しかった。

WORLDISTAの良かったポイントはたくさんあるけれど、小山さんのソロ曲は確実に上位に入る。私が初めて生のコンサートの楽しさを知った瞬間だった。

 

 

世界

『加藤さんのソロ曲はいつもミュージカルだ』と、私はよく思っている。小説家だからこそ作れる音楽。加藤さんだからできる音楽。

きっと今年のソロ曲の演出もミュージカルのような感じなんだろうなと思いつつも、加藤さんが『世界』でどんな世界を見せてくれるのかとドキドキしていた。

だからまさか着飾りもせず、ギター1本で弾き語るなんてどシンプルな演出でくるとは思ってもいなかった。思ってなかったからこそ、これでもかってほど刺さった。

『嘘でしょ……』って思った。『マジか……』って。

薄暗い中で加藤さんにだけスポットライトが当たり、『世界』を語った。今思うとあれは歌というよりも語りだった。

元々WORLDISTAのアルバムを聞いていた時から、この曲は加藤さん自身の生き様の話なんだと受け取った。最後の「貴様が世界だ」も私達ではなく、自分に言い放ってるんだなと。知らない誰かに頼ったり悩んだりしてきたけど、結局は自分だ。そんな誰かじゃなくて自分を信じろ。俺は俺だ!みたいな。自己肯定できたんだと思う。

そんな風に私は思っていたから、ステージ上で歌う加藤さんがなんの装飾もないそのままの加藤さんで見惚れた。カッコ良かった。

そして「雨ざらし 空の向こうに一羽のルリビタキ 一体あれはなんだったのか」の時にバックのモニターに鳥が飛んでいた。その光景が私の目に深く焼き付いている。

このソロ曲は今の加藤さんだからできることなのかもしれない。バックダンサーが居ない。自分も踊らない。派手な演出があるわけでもない。ただ歌と歌詞と映像と音だけで魅せている。強くなきゃできない。自分に自信がないとできない。色んなものを乗り越えた今の加藤さんだからこそできる音楽。

すごくすごくカッコ良かった。

 

 

 

いや〜、WORLDISTAコンサートのDVD化が今から待ち遠しいですわ