秋の日記

主にNEWS関連になるだろう雑記。

実は見に行った

ファンクラブ会員先行のハウトゥーサクシードが全滅したとき、STORYコンサート(地元公演である横浜アリーナ)が落選した時よりは悔しさはなかった。増田さんのことが好きだけど、私よりも増田担の人に優先的に見に行ってほしいし、まぁしょうがないかー……と。

でもぼんやりと『私はいいから、母は連れて行ってあげたいなぁ……』とそう思った。

 


状況が許してくれず、一番の人が一番で居られてないってことが私は本当に悔しくて辛くてたまらなかった。なんで好きなら好き!やりたいならやる!みたいに、しごく単純な世の中じゃないんだろう、と思考がグルグルした。

そして増田さんは何も悪くないのに謝らせてしまったこと、見られなかった人の気持ちや次に繋げることなど、増田さんに色んなものを背負わせてしまっていることを申し訳なく思った。わかってはいるけど私は何もわかりたくない。全てのことを諦めずにいたい。

 

 

そしてそんな私はなんだかんだでハウトゥーサクシードを見に行くことをずっと諦めずにいた。

今まで合計したら何度ダメだったのか数えるのも嫌なぐらい全滅しまくった。毎回私名義と母名義の2つで抽選申し込みしたし、一般発売もやったし、当日券もやった。でも全部ダメだった。

『行くなってことなのかな?』『そういう運命なのかも……』とは思っていたが、なんとかして増田担である母に増田さんのミュージカルを!!次こそは!次こそは!という一心でひたすら頑張ってきたから、諦めるに諦めきれない。どうにかして母に生増田さんを見せたいと何度も挑んだが、とうとう東京公演が全部終わってしまった。

まだ大阪公演があるが、どうしようか迷った。母に生増田さんを見せたいけれど、大阪に行ってもしものことがあったらそれもそれで嫌だ。規制緩和し、大阪公演の席が追加販売されることになったが申し込むか諦めるかの答えがしばし出なかった。

そんな中、レンタルさんのロケ地巡りでビーフシチューのお店に行った時、お店の人に「増田さんのミュージカルは行ったんですか?相当良かったみたいですね!」「行った方がみんな感動したって言ってました!」と言われた。内心その話はやめてくれぇと思いながらも行きたかったが行けなかったことを伝えると、追い討ちをかけるようにミュージカルが良かったという話をされ、正直すごくすごく悔しかった。遠方からミュージカル+ビーフシチューのお店のために来た人も居たらしく、行こうと思えば行ける距離の私達が何故行けていないのか腹が立ってきた。

その場で「お母さん、もし大阪公演当たったら行く?」「行けるなら行きたい?」「増田さんのミュージカル行ってみたい?」と聞いた。「行きたい」と言うので、勢いで第1候補だけ記入し、私名義で申し込んだ。ただ申し込んだあと冷静になり、一旦父親にもしも当選してたら母を大阪へ送り出してもいいか了解を取った。そして再度母に「1人だとしても大阪行く?」と尋ね、「行く」と言うので今度は母名義で第3候補まで記入し申し込んだ。

結構私というやつは勝算がないと(大丈夫だと思えないと)行動しないから、大阪で安心安全に過ごす方法が浮かばず決心があまりつかなかった。怖いし、母に何かあったらどうしようとそればっか考えていた。でも父が「当たるか当たらないかもわかんないし、そんなの当たってから考えればいい」と言ったので、もう考えるのはやめた。

そして当落日、はじめて『当選』という文字を見て、目を見張った。マジかよ!!呼吸も忘れ、え?え?って思ったが、確実に母を連れて行けることがめちゃめちゃ嬉しかった。そしてもう1つも確認すると、そちらも当選していた。え?!?!2人で行けるの!?!普通に驚いたし固まった。そのことを母に伝えると「2人で行けるの?嬉しい……涙出てきちゃう」と少し泣いてくれた。

母1人で行かせるはずがありがたいことに私も行けることになり、2人で行くことになった。早速宿や何やらを申し込んだら、ちょうどよくGOTOで新幹線往復+宿代がとても安くなり、なおかつクーポン券や観光券までも付いていた。増田さんメインであとは何もやるつもりなかったのにどうしよう……と本気で迷った。

とりあえずあまり不必要な動きはしたくなく、クーポン券は主に旅行中の食事代やおみやげ代にしようと決定した。

 

そして問題は観光券だった。何個か選べるタイプのものだったが、どっちにしろ観光しなくてはいけない。観光しないという選択肢もあったが、貧乏性な私達にそんな勿体ない選択できるわけがなく、細心の注意を払いながら朝一で通天閣へ行った。

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こうやって写真や動画を見返してみると、ちゃんと大阪観光したなぁと色んなこと思い出して無意識に笑っていた。でもこうやって笑えるのも何もなかったからで、それが本当に本当によかった。

 

 

 

さて、ハウトゥーサクシードの話もちゃんとしておこうと思う。

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2人とも1階席で母は真ん中ぐらいで私は左後方。多分座っちゃいけない数席以外は1階は満席。事前に1個飛ばしで確保されていた席だけど、規制緩和に伴い、1個飛ばしていた席が解放され、普通に密だった。ギュウギュウだし、ずっと同じ体勢で居なきゃいけないから膝が痛くなった。

そしてファンクラブ先行の人だと思うけど、連れとの間に他人が居るからと席を変わってもらい、隣同士になったことで普通にお喋りをしていた。劇場を見渡すと人がたくさんいて、さらに人がどんどん入ってきて、日常の当たり前の風景があって、『なんかこういうの久しぶりだなぁ……』と少しほのぼのしちゃったけど、何もなかったからいいものの、自分共々結構気が緩んでいたなぁとも思う。

 

ミュージカルがスタートして『僕はできる』っと言っていてあれはフィンチの台詞だったのかぁと思った。

歌って踊って笑えて、すごく明るく華やかな雰囲気のミュージカルだった。色鮮やかなレトロな格好は可愛かったし、登場人物はみんな魅力的だった。

見ている間常に舞台上で繰り広げられる展開に私はマスク下でニコニコした。あと増田さんが出ている時はずっと双眼鏡で増田さんだけを見た。双眼鏡持っていってよかった。お顔がよく見えて最高だったし、表情もちゃんと見える。あとどうやらアドリブも多かったらしく楽しげだったのもとても良かった。

そして、増田さんだー……と当たり前のことを思った。増田さんがそこにいる。増田さんが主演でミュージカルをやっている。今増田さんがミュージカルをやれているのも、それを見られることも奇跡だし、決して当たり前のことじゃないよなぁと感慨深かった。

明るくて頭が良くて立ち振る舞いも完璧なフィンチに始終笑ったし、ミュージカルは面白かった。途中、なぜだ!?どういうことだ!?とよくわからないところや急展開でついていけないところもあったが楽しい気持ちで見終わることができた。

公演終了後母と落ち合って、ミュージカルの感想を聞くと、増田さんの役に対して「ズル賢い」と言ってて笑った。確かにズル賢かった。世渡り上手。

 


STORYコンサートも東京ドームも結局何もかも母を連れて行けてなかったから、とりあえず増田さんを母に見せられて私はホッとした。私も母も感覚が似ているので細かい描写についてはあまり覚えてないので、『面白かったね〜〜』『増田さんカッコ良かったね〜〜』と大雑把な感想を言いながら帰った。

 

 

無事、ハウトゥーサクシードが終わって本当に本当によかった。増田さんや出演者の方々やスタッフさんなど、関わってくれた全ての人に労いの言葉を送りたい。ありがとうございます。お疲れ様です。最高でした。

そして見に行けた人も見に行けなかった人も、みんなが無事に終わるように願ってくれていたから無事に終わったんだと思う。みんなの願いが届いて本当によかった。

公演は終わってしまったけれど、未だになんかすごい奇跡が起こってハウトゥーサクシードが円盤化されないかなぁと日々願っているし、諦めてない。

あとまた増田さんにミュージカルのお仕事が来て、その時は単純な世の中になってみんなで増田さん主演のミュージカルを楽しめたらいいなぁって!

もちろんミュージカルだけじゃなく、これからも映画やドラマや色んな作品に出て、色んなものをみんなで共有していきたい。

こんな世の中だけど、楽しみはたくさんあって、素敵な未来があって、こうなってほしいって夢や希望があって、楽しみが全然尽きないよ。

 

 

 

無事に終わって本当によかった!何もなくてよかった!!増田さんや出演者の方々やスタッフさんやファンなど、きっとみんなのおかげだよ。よかった。ありがとう。